米DisplaySearch社は,PDPテレビの発光効率が今後10年間で,現在の約2倍の5.0lm/Wまで向上し,PDPパネルの製造コストも発光効率2.5m/Wのものから9~11%程度低下するとの予測を示した(発表資料)。さらに10lm/Wまで発光効率を高めれば,コストを40%下げる見込みもあるという。

 「液晶テレビ・メーカーは,PDPテレビが高いシェアを持っている大型テレビ市場でシェア拡大を狙っている。液晶テレビとの競争力を高めるために,PDPテレビ・メーカーがPDPパネルの発光効率を高めることは重要」とDisplaySearch社は説明する。

 10lm/Wの発光効率が実現すれば,PDPパネルは画面全体の輝度が800~1000cd/m2程度になると予測する。800cd/m2とした場合,42型のHD映像対応PDPパネルの消費電力は,150W程度に収まるとみる。ここまで性能が向上すれば,輝度と消費電力の両面で,液晶パネルに対して優勢になるという。また,パネルの製造プロセスも70~80%削減できる可能性があり,約50工程から10~15工程へ減少すると見込む。

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